泉州タオルとは?今治タオルとの違いも解説!

コラム 2019/11/22

「今治タオルは聞いたことあるけど、泉州タオルって?」
そう思う方、結構多いのではないでしょうか。

泉州タオルとは、実は日本のタオル3大産地のひとつなんです!
そこで今回は泉州タオルについて詳しくご紹介したいと思います。

日本のタオルの3大産地とは・・・

まずは日本の三大産地について。
それぞれ産地の特徴とタオルの特徴を紹介します。

「今治」


産地:愛媛県今治市
歴史:1894年(明治27年)

1つ目は皆様ご存知の「今治タオル」。今や「今治タオル」ブランドは有名になりました。
贈答用に使われることも多く、高級感のあるイメージがありますよね。
愛媛県今治市は瀬戸内海の自然豊かな場所で、200近くのタオルの工場がある一大産地なのです。

今治タオルの特徴

  • 先晒し先染め製法
  • 肌触りが良い
  • 吸水性が良い
  • 品質基準がある
  • 「晒し」とはタオルを織る際に糸に付着した油分や不純物を取り除き、もともと生成り色の綿糸を白くする工程のことです。
    タオルを織る前に「晒し」をし、先に糸を染めていきます。そうすることで綿本来の柔らかさを引き出すことができるので、肌触りの良いふわふわとしたさわり心地になるのです。
    糸を洗う際に使用する今治の蒼社川の軟水は、不純物が少なく染色にもぴったり。

    また、今治タオルの大きな特徴として品質基準が設けてあることが挙げられます。
    その基準はタオル片を水に浮かべて、5秒以内に沈み始めるかどうか。
    これにより今治タオルの吸水性の良さが保障されています。

    この基準をクリアしたタオルは、今治タオルのタグをつけることができるのです。

    「泉州」


    産地:大阪府泉州地域
    歴史:1885年(明治18年)

    正直なところ、泉州タオルは今治タオルに比べて知名度が低いと思います。
    しかし、泉州は日本のタオル産業の発祥の地。贈答用にはもちろん、業務用に使われることもあります。

    泉州タオルの特徴

    • 後晒し製法
    • 清潔感がある
    • 大量生産できるのでコストを抑えることができる
    • 吸水性が良い

    今治タオルとは異なり、泉州タオルは後晒し製法。タオルが織りあがり形になった後に晒しを行い、最後に糸に付着した不純物やタオルを織る際に糸につけた糊を綺麗に取り除くので
    とても清潔感があります。
    タオルを織ってから色を染めるのでデザインはシンプルなものが多く、縮みにくいため業務用にも最適です。

    「泉州タオルある?」という問合わせ、あまり聞きませんが「普通のタオルある?」という問合わせはよくあります。
    普通のタオルとは大体は泉州タオルのことを指してます。

    このマーク見たことありますか?これが泉州タオルのマークです。

    「津」

    産地:三重県津市
    歴史:1908年(明治41年)

    津市では昔はタオル工場が多くあったそうですが今は「おぼろタオル」のみ。
    「おぼろタオル」は会社の名前です。

    おぼろタオルの特徴

    • 後晒し製法
    • 軽い
    • 吸水性が良い
    • 速乾性

    おぼろタオルの創業者で日本画家でもある、森田庄三郎さんが
    それまでは白いパイルのタオルしかなかった日本で
    横糸だけが染まる技術を開発して「おぼろタオル」が完成しました。

    とても細い糸を使用するので、吸水性と速乾性は抜群。
    とても軽く、体を洗う際に使いやすいため、お風呂が好きな日本人に好まれたのです。

    今もなおファンが多く、愛されるタオルです。

    タオルの歴史と豆知識

    ここでタオルの歴史について簡単に説明です。
    タオルの発祥の国はトルコです。日本に初めてタオルが輸入されたのは1872年、大阪(泉州)です。

    その当時は高級品扱いでマフラーとして使われてました。
    タオルが流通する前、日本では江戸時代から続く平織の和手拭いが

    今のタオルのように一般的に使われていました。
    和手拭いはガーゼのようにパイルのない生地です。

    1887年に大阪で国産のタオル織機が開発され、だんだんと量産化が可能に。
    浴用タオルとして日本に普及していきました。
    その当時からの取引単位が

    「もんめ」と読みます
    この単位、今でも使われています。
    この漢字、私は仕事でタオルを扱うまで知りませんでした。

    タオルの生地の厚さ(重さ)は「匁」という単位で表します。
    1匁は約3、75グラム。

    当時タオルはダース単位で取引されていました。いまでも基本は泉州タオルの注文はダース単位です。

    この「匁」で生地の厚さ(重さ)を表します。
    数字が小さいほど生地が薄く、大きいほど厚くなります。

    浴用サイズで大体180匁~260匁が主流。
    勘違いしやすいのですが「生地が厚ければ良いタオル」というわけではありません。
    用途によって最適なタオルの厚さがあります。

    180匁だと薄手。
    水に濡らしても絞りやすい。お風呂で使うのにちょうどよい厚さ。

    260匁以上になるとホテル仕様のタオルの厚さ。
    濡らして使うよりは、濡れた体や髪を拭くのに使うのに最適。

    ちなみに当社のカラータオルは220匁。
    220匁のタオルとは、1ダース220匁=1枚約68、7グラムです
    一番使い勝手のよい厚さです。

    いかがでしたでしょうか。
    日本のタオルは泉州から始まっているのに、なかなかブランドが浸透していません。
    しかし泉州タオルは当社でもロングセラーの商品です。

    この記事で泉州タオルの良さ、タオルの奥深さをを知ってもらえたら幸いです。
    皆さんもぜひ泉州タオルを手に取ってみて下さい。

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