雑貨店を開業するときに行う9つのステップ

コラム 2020/01/09

日本橋馬喰町に卸店舗を構えるエトワール海渡です。
 
いつかは自分のお店をオープンしたい!
自分の好きなことを仕事にしたい!

そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、いざ雑貨店の開業について考えはじめると、何から始めるべきなのか、ノウハウの自分に本当にできるのか、不安や疑問はいくつも出てきます。
この記事では、そんな方に雑貨店を開業する時に最低限行うべき9のことをご紹介します。
 
 
 

STEP1.どのような雑貨店にするか考える

ファーストステップとして、まずはどういったお店にしたいかを考えるところから始めましょう。
この工程は、今後具体的に開業準備に入る際にも大変重要になります。

出来る限りのイメージを書き出す

まずは、自分が思い描く雑貨店のイメージをノートやパソコンのメモで書き出してみましょう。
あこがれの雑貨店があるのであれば、参考にしてもかまいません。

綺麗な文章にする必要はなく、まずは思いつく限りのキーワードの羅列で大丈夫です。
取り扱いたい商品やお店、また足を運んで頂くお客様の雰囲気など、出来る限り多くの情報を書き出してください。

コンセプトとターゲットを固める

キーワードを洗い出したらそこから

  • コンセプト
  • ターゲット

を決めていきます。

コンセプトは、たくさんのキーワードから共通して見えてくるものや、他にはないであろう強みなどを抽出していくなどがいいでしょう。
また、ターゲットを事前に考える事も重要です。
「老若男女に愛される雑貨店にしたい!」そう思う気持ちはわかりますが、特にどの層に響くお店にしたいかを考えることで、後に商品を仕入れやすくなったり、外観や立地を決めやすくなるなどのメリットがあります。

STEP2.開業までのスケジュールを立てる

どんなこともまずは計画をたてることは重要です。

雑貨店の開業は、開業資金を集める他、仕入れ先の選定や、出店にあたる届出など、様々な手続きが必要です。
あらかじめ手続きや準備にどれくらいの時間がかかるのか調べておくことも大事です。

ご自身で現実的だと感じるスケジュールを立て、それを踏まえて開業日を決定していきましょう。

限られた時間と費用で実行できるのか。これを念頭に置いて、現実的なスケジュールをたてることがポイントです。

STEP3. 立地・物件を決める

STEP1で考えた「コンセプト」と「ターゲット」をもとに立地と物件を決めていきます。
自分のターゲットがいる土地はどこなのか、コンセプトに合った内装や外装にできる物件なのか、考えて選びましょう。

ターゲットを踏まえた立地選定は特に重要です。
なかなか自分の考えたコンセプトやターゲットに合う物件は見つからないもの。
しかし焦って判断をするのではなく、時間をかけて、また予算も考慮しながらじっくり選びましょう。

STEP4.内装や外装を決める

物件が決まったら、次に内装と外装を決めて行きます。
特に、外装にはコンセプトをふんだんに盛り込みたいところです。
店舗の前を通りがかった方に、一目で何のお店なのか、またどういったお店なのかが伝わるようにすることがポイントです。

STEP5.仕入れ先を決める

雑貨店を開業するにあたって1番重要なのが仕入れ先の選定といっても過言ではありません。
実際に店頭に並べて売れる商品を、仕入れていく必要があります。
仕入れ方法は多くありますが、主な方法をご紹介します。

メーカーから直接仕入れる

メーカーから直接仕入れると問屋を通すよりも掛け率が低く、安く仕入れることができます。
お店の利益につながりやすいと言ってもいいでしょう。
またメーカーは商品を製造しているので、商品のこだわりやセールスポイントなどを詳しく聞くこともできます。
しかしながら個人で雑貨店を開業しようと思っている方にはどうしてもハードルが高いという事も否めません。
どうお付き合いを始めるかだけでなく、1回の最低発注金額が○○円以上と決まっているメーカーが多いため、小ロットでの発注が難しいこともハードルが高くなる理由のひとつです。
また、各メーカーと1社ずつ取引しないといけないので手間がかかります。
それぞれ商品の発送が別々になると送料も別になるので、そちらに料金がかかってしまうという事も懸念です。

しかし、メーカーによっては取引金額が大きくなると掛け率をさらに下げてくれることもあります。
まずは、様々なメーカーが出展する展示会に行き、メーカー探しを行ってみるのがおすすめです。
展示会は年に何回か開催されます。「(ご自身の希望される)都道府県 雑貨 展示会」などでネット検索してみてくださいね。

問屋から仕入れる

問屋は、1社で複数のメーカーの商品を仕入れることができます。
小ロットでの仕入れが可能で、現金問屋だとその場で在庫を確保できます。メーカーのように一つの商品の知識に特化しているわけではありませんが、多くの商品からトータル提案をすることができます。

デメリットはメーカーよりも掛け率が高いことです。また様々な種類の商品を取り揃えているので、ニッチな商品や、自分のお店のコンセプトに合う商品を見つけにくいことも挙げられます。

ただ、仕入れ方法別のメリット・デメリットを踏まえた際に、一番リスクも少ないため、問屋での仕入れは初めて雑貨店を始める方に一番おすすめな方法です!

エトワール海渡も問屋にあたります。
詳しくはこちらの仕入れについてをご覧ください。

ネットから仕入れる

最近よく使われているネットの仕入れサイト。
いくつもサイトがありますが、サイトによって仕組みや取扱メーカー、商品のテイストも異なります。

ネット仕入れサイトは、パソコンやスマートフォンで簡単に仕入れができることが最大のメリットです。
さらに商品の種類が豊富で、問屋と同じく小ロットで仕入れることが可能なサイトもあります。デメリットは実際に商品を目で見て確認できないこと。自分が想像していた商品と質感や色味などが違うことも……。

はじめての雑貨店開業にあたっての仕入れには、ややハードルが高いかもしれません。

このようにいくつか仕入れ方法がありますが、会員制の場合は会員になるのに時間がかかることもあるので、早めに仕入れ先を決めることをおすすめします。

STEP6.届出など、様々な手続きを行う

自分で開業するには、様々な手続きをこなさなければいけません。

  • 税務署に開業届を出す
  • 金融機関で店舗の口座を作る
  • 電気 水道 ガスの契約をする
  • 等……

尚、開業届は開業の1か月前までに提出する必要があります。
またアンティークの家具や古本など、一度取引されたものを販売するには古物商許可申請書、さらに雑貨店に飲食を併設する場合は飲食店営業許可が必要です。
自分の開業する業態によって手続きは異なり、時間がかかる手続きもあるので早めに行動しましょう。

STEP7.売場づくり

ここまで進んだら、いよいよ売場づくりです!
売り場づくりにもしっかりと考えるべきポイントがあるのでお伝えします。

店内のレイアウト

店内のレイアウトを考えるにあたって、重要なのは商品の見やすさです。
また商品の見やすさだけでなくお客様がどうお店を回るのか、導線もしっかし考えることをおすすめします。
レジは奥に配置すると、お買い上げいただくまでに店内をまんべんなく見てもらえる可能性があります。

店頭ディスプレイ

特に入口のディスプレイはお店に入るきっかけにもなります。
自分の雑貨店のコンセプトが伝わるようなディスプレイにしましょう。
ディスプレイは定期的に変えると、お客様の来店も多くなる傾向にあります。
季節に合わせてディスプレイを変えたり、新商品を目立たせたり、少し工夫するだけで手に取ってもらえる機会が増えます。
商品のポイントを書くPOPを用意するのも効果的です。

備品の準備

商品を包む袋、ラッピング用の袋やリボンなども揃えておきましょう。レジ周りの細かい備品も開店前にある程度揃えておくと良いです。

STEP8.宣伝をする

  • チラシ ポスター

手軽に自分でできる宣伝方法です。業者に頼んで作っても良いですが、コストをかけずに手書きで作っても良いと思います。
ポスターはオープンする前の店舗に貼り、雑貨店ができることを事前にアピールしましょう。

  • SNS

無料で宣伝できるSNSを使うのは今や常識。人気のハッシュタグなどを効果的に使用しながら投稿しましょう!
フォロワーが少ない間は、知り合いにSNSで投稿してもらうのも効果的かもしれません。

その他にもDMやブログなど様々なツールがあります。集客はオープンしてからも課題になるので、継続して行うべきです。

STEP9.オープン

ついにオープン!

開業準備は終えたといえど、まだ雑貨店ははじまったばかり。
大切なのはオープンした後です。
お店をより良くするために、仕入れをしたり、販促をし、よりよいお店になるように努力していきましょう。

上記以外にも細かくやらなければいけないことはたくさんあります。
雑貨店を開業するにはやることも多く気合が必要ですが、好きを仕事にできる素敵なお仕事です。

私たちエトワール海渡はそんな小売店様の仕入れのサポートをしております。

お店を開業する前から会員登録もできますのでぜひご活用くださいね。
会員登録はこちらから

皆さまの雑貨店が、愛されるお店になりますように……!