実店舗に加えてネットショップを開業する場合、何から始めればよいのでしょうか。そして、実際にネットショップでどのくらい売れるものなのでしょうか。 場所の制約がある実店舗と違い、ネットショップは全国のお客様相手に販売できます。 しかし、実店舗と同じように、オープンしてすぐにお客様が来るわけではありません。 そのため、すでに実店舗を経営している場合、ネットショップは小さく始めることをおすすめします。 今回は、ネットショップを小さく始めた方がよい理由や、実際に何をすればいいのかを解説します。 ネットショップ開業のコツと具体的な業務を押さえてから、少しずつネットショップを育てていきましょう。 株式会社エトワール海渡は創業122年の歴史をもつ総合卸商社です。 2,500メーカーの70万アイテムをお取扱い! 店舗をお持ちの方と、ネットショップを運営されている方、合計約2万店の会員様がいらっしゃいます。 卸・仕入れサイト ETONET(エトネット)では、24時間いつでもお仕入れいただけます。 会員登録をする ネットショップを小さく開業するメリット ネットショップを小さく開業する最大のメリットは、費用と労力を抑えられることです。 ネットショップは実店舗がない分、費用を抑えて開業できます。しかし、最初からそれなりの規模で始めようと思うと、それなりの費用がかかってしまいます。 具体的には、 人件費 倉庫費用 仕入れ費用 システム料 などです。 まず、当然のことながら、売り上げを立てるためには商品が必要です。ネットショップの規模が大きくなると、実店舗分とは別にネットショップ用の在庫を確保する必要が出てくるでしょう。 そして、ネットショップの場合、お客様に商品を発送しなくてはなりません。 ネットショップの規模によっては、在庫を置く場所や出荷するスタッフが足らず、予想以上に人件費や倉庫費用がかかるケースもあります。 ネットショップは大きな規模で始めるほどに費用や労力がかかります。そのため、まずは、今の人数で対応できる範囲から始めるのがおすすめです。 ネットショップを小さく開業するデメリット ネットショップを開業する場合、規模にかかわらず費用は必ずかかります。小さく開業するデメリットとしては、その費用を回収できない可能性があることです。 ある程度の規模でネットショップを開業した方が、在庫を積める分、最初の売り上げを立てやすいでしょう。 しかし、慣れないネットショップの運営で手間取っては、リピートにつながらなかったりクレームが発生したりする可能性もあります。 また、費用を回収できないリスクは、どんな商売にも存在するリスクです。そのため、ネットショップを小さく開業することでリスクを最小限に抑えるという見方もできるでしょう。 ネットショップと実店舗の違い 続いて、ネットショップと実店舗の違いについて見ていきましょう。具体的にネットショップ運営で必要な業務を知ることで、スタッフを増員するか倉庫を借りるかどうかなどの判断がしやすくなります。 1.業務時間 実店舗は決まった営業時間や定休日に合わせて営業します。自分たちで決める場合もあれば、出店しているショッピングモールによって決まっていることもあるでしょう。 対して、ネットショップの場合、お客様は24時間365日注文が可能です。ネットショップに対面での接客はありませんが、代わりに注文を確認したりメールに返信したりといった業務が発生します。もちろん、ネットショップの業務自体は実店舗の営業時間に行えます。しかし、注文数と業務にかかる時間は比例するため、ネットショップの規模が大きくなると、別に人員を確保しなければならないでしょう。 2.商品の提供方法 実店舗は、来店したお客様が購入した商品をそのまま持ち帰ります。対してネットショップは、お客様の希望する住所に商品を送ります。 一口で送ると言っても、 注文商品のピックアップ 梱包 出荷伝票の準備 などの作業が必要です。 出荷作業に関しても、注文数が増えると時間と場所が足りなくなるかもしれません。その場合は、別に倉庫を借りることも検討しましょう。 エトワール海渡の場合、商品によっては1点から、小ロットでの仕入れが可能です。また、オンラインストアは、7日間の出荷保留も可能です。 仕入れ商品を出荷するタイミングを工夫して、ストックスペースを圧迫しないように調整してみてください。 3.商品の販売方法 店頭に商品を出せばすぐ売り出せる実店舗と違い、ネットショップは販売するための商品ページを作成します。 実店舗の場合、お客様自身が商品を手に取って購入を検討してくれるでしょう。しかし、ネットショップの場合は、お客様が商品に触れないため、商品についての情報をショップ側から提供しなければなりません。 お客様に商品を購入してもらうためには、 商品画像 商品説明文 ショッピングカート などが必要です。 商品について文章で説明したり商品画像を撮影したりするなど、仕入れてから販売までに時間がかかるのも、ネットショップの特徴のひとつだといえるでしょう。 4.集客方法 ネットショップは場所の制限を受けずに、全国のお客様を対象に販売が可能です。しかし、それはネットショップ全てにおいていえること。つまり、数多くのネットショップの中から選んで来店してもらう工夫が必要だということです。 後ほど紹介しますが、ネットショップにおいてもどこに出店するかは重要です。実店舗の場合、通り掛かりに偶然ショップを見つけてお客様となってくれる可能性があります。その一方で、開業したばかりのネットショップは、なかなか来店してもらえません。 ネットショップの集客としては、 SEO(Search Engine Optimization) ネット広告 SNSやブログでの情報発信 などが考えられます。 SEOとは、サーチエンジン最適化といい、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで上位に表示されるための対策のこと。ただし、今日やればすぐ効果が出るといった即効性はないため、長期に渡って継続的に行わなければなりません。 また、SNSやブログで情報発信することは、実店舗の集客方法としても重要です。ネットショップ開業の事前告知も含め、ネットとリアルを問わず、ショップ情報を発信できるSNSやブログを始めてみてはいかがでしょうか。 ネットショップ開業に必要なこと ここからは、ネットショップ開業に必要なことを具体的に紹介します。 1.出店する場所を決める まずは、ネットショップを出店する場所を決めましょう。出店場所は、楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonマーケットプレイスといったオンラインモールと、自社サイトの二種類です。 実店舗でいうと、ショッピングモールや百貨店に出店するか、独立した路面店を開くかという選択にあたります。 ショッピングモール ショッピングモールに出店する場合、モール自体にある程度のお客様がついていますので、集客はしやすいでしょう。 その代わり、比較対象がモール全体となるため、商品のアピールポイントが明確でないと、お客様はほかのショップに流れてしまうかもしれません。 そのほか、初期費用や月額料金以外の費用が必要だったり、契約期間が決まっていたりするため、開業費用や運営費用が高額になりがちです。 自社サイト 対して自社サイトの場合、開業してすぐは検索エンジンがショップを認知していないため、集客に苦労するかもしれません。しかし、自社でしっかり集客できれば、お客様がショップのファンになりやすく、リピート率は高くなるでしょう。ショッピングモールを利用するより、費用も抑えられます。 自社サイトの場合、無料でネットショップを出店できるBASEを始めとした、さまざまなサービスがあります。開業資金や今後のプランに合わせて、どういったやり方をするか考えましょう。 2.商品ページを作成する これまでにお伝えしたとおり、ネットショップで販売するためには商品ページを作成する必要があります。 商品ページには、決済方法や配送方法を選択したり、注文商品を記録したりできるショッピングカート機能が必要です。 ショッピングカート機能は、オンラインモールやネットショップ構築サービスで用意されています。その機能を利用して、カートを作成しましょう。 そのほか、各商品ページを作成するためには、どのような商品かを伝える画像や説明文を忘れてはいけません。商品の特徴を分かりやすく伝えるため、商品を撮影する際は、全体と詳細がわかる画像をそれぞれ用意しましょう。 3.日常業務の担当者を決める ネットショップにはネットショップだけの業務がいくつかありました。 具体的には 商品撮影 商品ページの作成 受注対応 出荷業務 問い合わせメールの対応 などです。 ネットショップを開業する場合は、前もって誰がどの作業をいつ行うのかを具体的に決めておきましょう。実店舗にはない業務も多いため、担当者を決めて業務の漏れがないようにするのをおすすめします。 小さく開業したネットショップであれば、実店舗で接客する合間にネットショップの業務を行うことも十分可能です。 ネットショップでも安定して売れるようになれば、それぞれの業務で専任スタッフを雇うことを検討してもいいですね。人員を確保できれば、仕入れを増やしてネットショップの規模を少しずつ大きくしていけるでしょう。 実店舗経営をしながらできる範囲でネットショップ開業をスタートしよう ネットショップを開業する場合、実店舗の経営をしながら、できる範囲でスタートするのがおすすめです。ネットショップだけの業務に費用をかけられるようになってから、順にネットショップの規模を拡大しましょう。 また、ネットショップを見た人が実店舗に来てくれることもあります。ネットショップで実店舗の案内をすることで、売り上げの相乗効果を狙っていきたいですね。 エトワール海渡の卸・仕入れサイト「ETONET」の会員登録をする