ネットショップを新しく始めようと検討し、仕入れに悩んでいる小売店オーナー様も多いのではないでしょうか。 新しくネットショップをオープンする場合、気になるのは、ネットショップでどのくらい売れるのかということ。 実は、実店舗で売れている商品が、ネットショップでも売れるとは限らないのです。ネットショップには、実店舗と異なる「売れる商品」が存在します。 小売店会員様2万件とのお取引があり、これまでリアル店舗開業からネットショップ開設まで幅広くサポートしてきたエトワール海渡が、ネットショップ用の商品や仕入れ方について解説します。ネットショップ用の仕入れを検討する際は、参考にしてみてください。 株式会社エトワール海渡は創業122年の歴史をもつ総合卸商社です。 2,500メーカーの70万アイテムをお取扱い! 店舗をお持ちの方と、ネットショップを運営されている方、合計約2万店の会員様がいらっしゃいます。 卸・仕入れサイト ETONET(エトネット)では、24時間いつでもお仕入れいただけます。 会員登録をする ネットショップで売れる商品のポイント まずは、ネットショップでどういった商品が売れるのかをお伝えします。 ポイントは以下の3つです。 特長を伝えやすい 使用イメージが浮かぶ 在庫がある それぞれ、具体的にどういうことなのかを見ていきましょう。 1.特長を伝えやすい ネットで販売する上で、商品の特長を伝えやすいことは重要なポイントです。ただし、これは見た目の特長に限ります。 ネットショップは、画像と文章だけで商品について説明するため、手触りや味などは、なかなか伝わりません。 例えば、柔らかな肌触りが特長のカシミヤニット。 実際に触ればすぐ分かる肌触りでも、それを画像と文章だけでお客様に伝えることは難しいでしょう。 つまり、肌触りが良くて実店舗で売れている商品でも、肌触りという特長が伝わらなければネットショップでは売りにくい商品となってしまうのです。 見た目でぱっと分かる特長があると、商品の良さをお客様にしっかり伝えられます。 画像だけで伝わる特長があるかどうかを基準にして、ネットショップで売るための商品を考えてみましょう。見た目で分からない特長をどう見せるかは、後ほど詳しく紹介します。 2.使用イメージが浮かぶ 続いて紹介するポイントは、使用イメージが浮かぶかどうかです。 実店舗であれば、お客様が商品を手に取ってから、「面白い」「これ欲しい」と気付くことがあります。 しかし、ネットショップは「何か」を探している人が見るため、お客様がどうやって使うのかをイメージできないとなかなか売れません。 例えば、陶器でできたブタの貯金箱をイメージしてみましょう。商品画像でコイン投入口が見えないと、ブタの置物だとお客様に誤解されるかもしれません。 そうなると、貯金箱が欲しい人には売れず、置物が欲しい人にとってはコイン投入口が邪魔になります。 ネットショップで販売するためには、商品名や説明文といった要素もありますが、やはりぱっと目を引くのは画像です。 「貯金箱が欲しい」と思っているお客様に、貯金箱であることがきちんと伝わる画像を用意しましょう。 3.在庫がある 最後にお伝えするのは、ネットショップで売れるのは在庫がある商品だということです。 在庫がないと売れないのは、当たり前だと思うかもしれません。 しかし、実店舗であれば、お客様に対して、別の商品を提案したり、取り寄せたりといったアクションを取れます。お客様からの在庫確認がきっかけで販売につながることもあるでしょう。 ところが、ネットショップでは、在庫がない時点でお客様がショップから離れてしまいます。すぐに回答があるわけではないため、在庫の問い合わせはそう多くありません。 ネットショップの場合、24時間365日いつでも商品が売れる可能性があります。そのため、ある程度の在庫を積んでいないと、売れる商品かどうか判断するのも難しいでしょう。 ネットショップでは、在庫がないことが、大幅な販売チャンスロスにつながってしまいます。 仕入れた商品の見せ方を考える 続いて、仕入れた商品をネットショップでどう見せるかを紹介します。先ほどお伝えした「売れる商品のポイント」を踏まえた上で、売れる見せ方を考えていきましょう。 1.特長を伝える ネットで売る場合、特長が分かりにくい商品であっても、商品について分かりやすく伝える必要があります。 例えばアパレル商品なら、素材感を伝えるために生地をアップにした画像を載せるのがおすすめです。しわを伸ばして生地の織り目や編み目を見せたり、しわを寄せて生地の光沢感や柔らかさを伝えたりしてみましょう。ストレッチの利いた商品なら、思いっきり引っ張ってストレッチ性を伝えるのもひとつの方法です。 着用時のシルエットが美しい商品は、着用画像を用意して、商品だけの画像だと分かりにくいラインを伝えましょう。 2.使用シーンを伝える 使用イメージを伝える上で重要なのは、商品の大きさが分かりやすいことです。 バッグや雑貨類の場合、商品単体で撮影した画像だと、お客様に商品の大きさが伝わりにくいため注意しましょう。 バッグの例でいうと、A4サイズのクリアファイルを入れて撮影すれば、ビジネスシーンに使えるバッグだとお客様がイメージできます。そのほか、ペットボトル飲料やスマートフォンなど、大きさの比較対象となる小物類を使って撮影しましょう。 また、組み合わせで見せるのも有効な方法です。テーブルウェアやシリーズ展開している雑貨なら、そろえてコーディネートした画像があると、商品の使い方を分かりやすく伝えられます。 同様に、アパレル商品は実際のコーディネート例を載せると、お客様が使用シーンを想像しやすく、手持ちの服とどう組み合わせるかを考えられます。 実店舗のディスプレイと同じ感覚で、商品の使い方や使用シーンを画像で伝えましょう。そのために、撮影用小道具をそろえておくことも重要です。 エトワール海渡ではラッピング用品や造花なども販売していますので、商品仕入れの際は、撮影用アイテムも一緒に探してみてください。 3.在庫をそろえる SKUのある商品は、売れるサイズやカラーに偏りがあります。実店舗ではスペースの都合上、MサイズとLサイズしか販売しないケースもあるでしょう。しかし、ネットショップの場合は、意外とSサイズやXLサイズもよく売れます。これは、お客様がサイズで検索して来店するからです。 また、実店舗でベーシックカラーがよく売れるとしても、ネットショップでは差しカラーも仕入れた方が画像映えするかもしれません。同じ色合いの商品画像ばかりが並んでいると、商品を差別化しにくいといった事情もあります。 実店舗では販売していないサイズやカラーの仕入れも検討してみましょう。 仕入れる商品の探し方 商品を仕入れる方法は、 卸店舗 ネット卸 メーカーの展示会 などがあります。 ネットショップの場合、商品を仕入れてすぐに販売できるわけではありません。商品ページを作成する業務が発生します。そのため、展示会でまとめて仕入れるよりは、卸店舗や卸サイトで少しずつ仕入れる方がよいでしょう。 卸店舗と卸サイト、それぞれで仕入れるときのポイントを紹介します。 1.卸店舗に行く 店舗では、実際に見たり触ったりして分かった商品の特長を、画像や文章でどう伝えるかを考えましょう。 ネットショップで売るためには、画像で商品の特長を伝えることが大切でした。それに加えて、画像では分かりにくい特長を文章で伝えることも重要です。どう伝えるかを考えながら仕入れ商品を選ぶことで、商品ページを作成するときに迷わなくてすみます。 また、店舗では、専門スタッフに商品の特徴を聞けるのも大きなメリットです。商品の特徴によっては、お客様が困らないように注意書きを入れた方がよいこともあります。 2.ネット卸サイトで買う 卸サイトでの仕入れは、販売するときにどう見せるかのヒントがたくさんあります。画像映えする商品をチェックしたり、商品の見せ方を参考にしたりするなど、ネットで売れる商品かどうかを見極めながら仕入れを検討しましょう。 また、追加発注は卸サイトが便利です。 エトワール海渡のオンラインショップETONETはリアルタイムの在庫状況が分かるため、仕入れを検討しながら売り方を考えられます。まだ在庫が豊富な商品なら、より売れるよう目立つ場所に掲載しましょう。実店舗でディスプレイを変更するのと違い、簡単な操作で商品の露出度を調整できるのがネットショップのメリット。追加で仕入れるかを検討しながら、ショップ内で商品をどう露出するかを考えてみましょう。 尚、エトワール海渡のオンラインショップETONETの登録はこちらからお進みください。 3.チェックと確認を行う エトワール海渡は、卸店舗と卸サイトどちらも展開しています。そのため、サイトで商品をチェックしてから卸店舗で実際の商品を確認できます。そうすると、伝えたいポイントや注意したい点など、ネットでの見せ方がより明確になるでしょう。商品については専門スタッフがお答えしますので、お気軽におたずねください。 また、オンラインストアでは最長7日間、商品の出荷を保留できます。 仕入れの際は、撮影用として1点だけ購入し、販売開始後にまとめて仕入れるのをおすすめします。そうすると、販売前の商品在庫がストックスペースを圧迫しません。 ネットショップにはネットショップで売れる商品がある ネットショップにはネットショップで売れる商品があります。そのため、実店舗で売れた商品がそのままネットで売れるとは限りません。ネットで売れるポイントを押さえた商品を探してみてください。 また、ネットで売ることを考えた商品を、実店舗の商品とは別に仕入れることも検討してみましょう。 エトワール海渡の卸・仕入れサイト「ETONET」の会員登録をする